
Eラインが整っていないことがコンプレックスで、横顔を美しくしたいと思っていませんか?シャープなフェイスライン、バランスの良い横顔は誰もが憧れるものです。この記事では、Eラインを整えて輪郭美人を目指す方法として、手軽で人気の高い顎ヒアルロン酸注入について詳しく解説します。Eラインとは何かという基本的な知識から、顎ヒアルロン酸注入のメリット・デメリット、施術の流れ、料金相場、クリニック選びのポイント、リスクと副作用、そしてEライン以外の輪郭形成術まで網羅的にご紹介します。理想のEラインを実現し、自信に満ちた横顔を手に入れるための具体的な方法が分かります。ダウンタイムが少なく、自然な仕上がりで人気を集める顎ヒアルロン酸注入で、あなたも憧れの輪郭美人を目指してみませんか?
1. Eラインとは?美しい横顔の基準
Eラインとは、横顔の美しさの指標の一つであり、鼻の先端と顎の先端を結んだ線を指します。このライン上に唇が軽く触れるか、または少し内側にある状態が理想的とされています。Eラインが整っていると、横顔の印象が美しく、洗練された印象になります。Eラインは、鼻、唇、顎のバランスによって形成されるため、これらのパーツの形状や位置関係が重要です。
1.1 Eラインを構成する要素
Eラインは、以下の3つの要素で構成されています。
- 鼻尖(びせん):鼻の先端のこと
- 上唇:上の唇のこと
- オトガイ:顎の先端のこと
これらの要素が調和することで美しいEラインが形成されます。特に、鼻と顎の位置関係がEラインに大きく影響します。鼻が高すぎたり、顎が後退していると、Eラインが崩れ、横顔の美しさが損なわれる可能性があります。
1.2 Eラインと鼻、顎の関係性
Eラインと鼻、顎の関係性は密接です。具体的には、以下の表のように整理できます。
鼻 | 顎 | Eラインへの影響 |
---|---|---|
高い | 出ている | 理想的なEラインになりやすい |
低い | 出ている | やや口元が出て見えることも |
高い | 後退している | Eラインが崩れ、横顔が貧弱に見えることも |
低い | 後退している | Eラインが大きく崩れ、横顔の印象が弱くなる |
鼻と顎のバランスがとれていることが美しいEラインの形成に不可欠です。顎が後退している場合は、ヒアルロン酸注入などで顎を前に出すことでEラインを整えることができます。また、鼻が低い場合は、隆鼻術などで鼻を高くすることでEラインの改善が期待できます。自分に合った方法でEラインを整えることが重要です。
2. 顎ヒアルロン酸でEラインを整えるメリット
理想のEラインを手に入れるための方法として、顎ヒアルロン酸注入はメスを使わずに手軽に施術を受けられる人気の治療法です。外科手術と比較してダウンタイムが短く、自然な仕上がりで輪郭美人を目指せるなど、多くのメリットがあります。具体的には、次のような点が挙げられます。
2.1 手軽に施術を受けられる
顎ヒアルロン酸注入はメスを使用しないため、外科手術に比べて身体への負担が少なく、手軽に施術を受けられます。施術時間はわずか10分~20分程度で、施術後すぐにメイクをして帰宅することも可能です。そのため、忙しい方でも気軽に治療を受けられます。
また、ヒアルロン酸は元々体内に存在する成分であるため、アレルギー反応が起こりにくいというメリットもあります。ただし、ごく稀にアレルギー反応が出る場合もあるため、施術前に医師に相談することが重要です。
2.2 ダウンタイムが少ない
顎ヒアルロン酸注入は、切開を伴わないため、腫れや内出血などのダウンタイムが非常に少ないのが特徴です。施術直後からメイクも可能で、日常生活への影響も最小限に抑えられます。個人差はありますが、数日程度で腫れや内出血は落ち着き、自然な仕上がりになります。そのため、ダウンタイムを気にせず施術を受けたい方におすすめです。
ただし、施術部位を強くこすったり、マッサージしたりすることは控える必要があります。また、激しい運動や飲酒、サウナなども数日間は避けるようにしましょう。
2.3 自然な仕上がりで輪郭美人へ
顎ヒアルロン酸注入は、自然な仕上がりでEラインを整えることが可能です。ヒアルロン酸は注入量を細かく調整できるため、患者様一人ひとりの理想のEラインに合わせて、自然で美しい輪郭を形成できます。また、注入後も修正が可能なので、より理想的な形に近づけることができます。
顎先にヒアルロン酸を注入することで、顎のラインがシャープになり、フェイスライン全体のバランスが整います。また、顎が出ていることで、相対的に鼻が高く見える効果も期待できます。さらに、口元が引き締まり、若々しい印象を与えることも可能です。
メリット | 詳細 |
---|---|
施術時間 | 10分~20分程度と短い |
ダウンタイム | 腫れや内出血は少なく、数日で落ち着く |
仕上がり | 自然で美しい輪郭を形成 |
修正 | 注入量の調整が可能 |
効果 | シャープなフェイスライン、鼻が高く見える効果 |
3. 顎ヒアルロン酸の種類と特徴
顎ヒアルロン酸には様々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。ご自身の希望や状態に合ったヒアルロン酸を選ぶことが重要です。主な種類と特徴を詳しく見ていきましょう。
3.1 ジュビダームビスタ® ボラックス
アラガン・ジャパン株式会社から販売されているジュビダームビスタ® ボラックスは、顎の形成に適したヒアルロン酸です。ジュビダームシリーズの中でも硬い製剤で、持続期間も比較的長く、約2年程度効果が持続すると言われています。
3.2 レスチレン®
ガルデルマ株式会社が提供するレスチレン®は、世界中で広く使用されているヒアルロン酸です。滑らかな注入感と自然な仕上がりが特徴で、顎の微調整や自然なEラインの形成に適しています。粒子の大きさの異なる様々な製品がラインナップされているため、医師と相談しながら最適な種類を選ぶことができます。
レスチレン®には、レスチレン | Galdermaで紹介されているように、様々な種類があり、それぞれ異なる特性と適応部位を持っています。例えば、レスチレン® デファイアは、顎の形成に適しており、高いリフトアップ効果と持続性を提供します。また、レスチレン® リフトは、頬や顎のボリュームアップに適しており、自然な仕上がりと持続性を両立しています。
3.3 その他のヒアルロン酸
ジュビダームビスタ® ボラックスやレスチレン®以外にも、様々な種類のヒアルロン酸が使用されています。それぞれ特徴や価格が異なるため、医師とのカウンセリングでしっかりと相談し、自分に合ったヒアルロン酸を選ぶことが大切です。
製品名 | メーカー | 特徴 | 持続期間 |
---|---|---|---|
クレヴィエル® | AESTURA社 | 自然な仕上がりと高い持続性 | 約12ヶ月 |
エセリス® | MERZ社 | 滑らかな注入感と自然なボリュームアップ | 約12ヶ月 |
スタイレージ® | vivacity社 | 高い粘弾性と長期持続性 | 約12~18ヶ月 |
上記以外にも、様々な種類のヒアルロン酸が存在します。医師とのカウンセリングで、ご自身の希望や状態に合ったヒアルロン酸を選択しましょう。
ヒアルロン酸注入は、メスを使わずに手軽に輪郭を整えられる施術ですが、効果や持続期間は製品によって異なります。医師とよく相談し、ご自身に最適なヒアルロン酸を選びましょう。また、未承認の製剤を使用しているクリニックには注意が必要です。厚生労働省の承認を得ている製剤を使用しているクリニックを選ぶようにしましょう。
4. 顎ヒアルロン酸注入の施術の流れ
顎ヒアルロン酸注入の施術は、一般的に以下の流れで行われます。クリニックによって多少の違いがある場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
4.1 カウンセリングでEラインの理想像を相談
まずは医師とのカウンセリングで、あなたの理想のEラインについて相談します。現在の顔の状態や骨格、肌質などを確認し、最適な注入量や注入部位などを決定します。アレルギーの有無や持病、服用中の薬なども必ず伝えましょう。 施術に関する疑問や不安にもしっかりと答えてもらい、納得した上で施術に進みましょう。具体的な症例写真を見せてもらうのも効果的です。カウンセリングでは、施術後のダウンタイムやリスク、費用についても説明を受けます。
4.2 施術前の準備と麻酔
カウンセリング後、施術前の準備として、洗顔をしてメイクを落とします。その後、施術部位にマーキングを行います。痛みを軽減するために、麻酔クリームを塗布したり、笑気麻酔を使用する場合もあります。 麻酔の種類や効果、持続時間などはクリニックによって異なりますので、事前に確認しておきましょう。
4.3 ヒアルロン酸注入
麻酔が効いてきたら、いよいよヒアルロン酸の注入です。極細の針を使用し、少量ずつ丁寧に注入していきます。注入中は痛みを感じることはほとんどありませんが、違和感や痛みを感じた場合はすぐに医師に伝えましょう。 施術時間は、注入量や注入部位によって異なりますが、通常10~20分程度で完了します。
4.4 施術後のケア
施術後は、注入部位を冷却し、腫れや内出血を抑えます。メイクは当日から可能ですが、注入部位を強くこすったり、マッサージすることは避けましょう。 入浴や激しい運動も控えるようにしてください。数日間は腫れや内出血が見られる場合がありますが、通常1~2週間で落ち着いてきます。クリニックによっては、アフターケアのための軟膏や内服薬を処方される場合もあります。施術後の経過や注意点について、医師から説明を受けましょう。
施術の流れ | 内容 | 時間 |
---|---|---|
カウンセリング | 理想のEライン、施術内容、リスク、費用などの説明 | 30分~1時間 |
施術前の準備 | 洗顔、メイク落とし、麻酔 | 15分~30分 |
ヒアルロン酸注入 | 極細針で少量ずつ注入 | 10分~20分 |
施術後のケア | 冷却、注意事項の説明 | 15分~30分 |
施術の流れや時間はあくまで目安です。クリニックによって異なる場合があるので、事前に確認しておきましょう。
5. 顎ヒアルロン酸注入の料金相場
顎ヒアルロン酸注入の料金は、使用するヒアルロン酸の種類や量、クリニックの立地や医師の経験などによって異なります。費用の目安を把握し、予算に合わせてクリニックを選びましょう。
5.1 クリニックごとの料金設定
一般的に、顎ヒアルロン酸注入の料金相場は1ccあたり5万円~10万円程度です。注入量は個人差がありますが、Eラインを整えるためには1~2cc程度の注入が必要となることが多いです。そのため、総額で5万円~20万円程度かかるケースが多いと考えられます。
クリニックによっては、初回限定割引や複数部位同時施術の割引などを設けている場合もあります。これらのキャンペーンを利用することで、費用を抑えることができる可能性があります。事前にクリニックのウェブサイトやカウンセリングで料金体系を確認しておきましょう。
クリニックのタイプ | 料金相場(1ccあたり) |
---|---|
大手美容クリニック | 7万円~10万円 |
中小規模の美容クリニック | 5万円~8万円 |
美容皮膚科 | 6万円~9万円 |
上記の料金相場はあくまでも目安です。クリニックによって料金設定は大きく異なるため、複数のクリニックを比較検討することをおすすめします。カウンセリング時に具体的な料金を確認し、納得した上で施術を受けるようにしましょう。
5.2 追加料金が発生するケース
顎ヒアルロン酸注入の基本料金以外に追加料金が発生するケースもあります。主なケースは以下の通りです。
5.2.1 麻酔代
麻酔を使用する場合、別途麻酔代がかかる場合があります。麻酔の種類によって料金は異なりますが、クリーム麻酔であれば無料の場合が多く、笑気麻酔や局所麻酔の場合は3,000円~5,000円程度の追加料金がかかることが多いです。
5.2.2 キャンセル料
予約をキャンセルする場合、キャンセル料が発生する可能性があります。キャンセル料はクリニックによって異なりますが、予約日の数日前から発生する場合が多いです。キャンセルポリシーを事前に確認しておきましょう。
5.2.3 再診料
施術後に経過観察のために再診が必要となる場合があります。再診料は無料の場合もありますが、1,000円~3,000円程度の料金がかかるクリニックもあります。
これらの追加料金についても事前に確認しておくことで、想定外の出費を防ぐことができます。透明性の高いクリニックを選ぶことは、安心して施術を受ける上で非常に重要です。
より詳細な料金情報については、各クリニックのウェブサイトを確認するか、直接問い合わせてみましょう。
6. Eラインを維持するためのアフターケア
顎ヒアルロン酸注入で手に入れた美しいEラインを長くキープするためには、適切なアフターケアが重要です。施術後の腫れや内出血を最小限に抑え、ヒアルロン酸の定着を促すためのケアや、日常生活での注意点について詳しく解説します。
6.1 マッサージや日常生活での注意点
注入直後は、ヒアルロン酸がまだ安定していない状態です。患部を強くこすったり、マッサージしたりすることは避けましょう。また、うつ伏せ寝や、顔を枕に強く押し付けることも、ヒアルロン酸の移動や変形につながる可能性があるため控えましょう。洗顔は優しく行い、刺激の少ない洗顔料を使用することをおすすめします。
施術後数日は、激しい運動やサウナ、飲酒、喫煙などは控えましょう。これらの行為は血行を促進し、内出血や腫れを悪化させる可能性があります。また、紫外線も炎症を悪化させる可能性があるため、日焼け止めを塗布し、日傘や帽子などで紫外線対策を徹底しましょう。
食事は、硬いものや刺激の強いものは避け、消化の良いものを摂取するように心がけましょう。また、十分な水分補給も、体内の老廃物を排出するのに役立ちます。
施術後 | 注意点 |
---|---|
1~3日 | 患部へのマッサージ、激しい運動、飲酒、喫煙、サウナは避ける。刺激の少ない洗顔料を使用し、優しく洗顔する。 |
1週間 | 腫れや内出血が落ち着くまでの期間。引き続き、上記に加え、紫外線対策を徹底する。 |
1ヶ月 | ヒアルロン酸が定着するまでの期間。大きな変化はないものの、引き続き丁寧なケアを心がける。 |
上記の表は一般的な目安であり、個々の症状によって異なります。詳しくは担当医師の指示に従ってください。
6.2 ヒアルロン酸の効果持続期間
顎ヒアルロン酸の効果持続期間は、使用した薬剤の種類や注入量、個人の体質などによって異なりますが、一般的には6ヶ月~1年程度と言われています。効果が薄れてきたと感じたら、追加注入を行うことでEラインを維持することができます。
定期的な検診を受けることで、Eラインの状態を医師に確認してもらい、適切なタイミングで追加注入を行うことができます。また、日々のスキンケアや生活習慣にも気を配ることで、ヒアルロン酸の効果をより長く持続させることができます。
ヒアルロン酸の種類によっては、効果の持続期間が異なる場合があります。
7. 輪郭美人を目指すためのクリニック選びのポイント
顎ヒアルロン酸注入で理想のEラインを実現するためには、クリニック選びが非常に重要です。価格だけで判断するのではなく、様々な要素を考慮して、信頼できるクリニックを選びましょう。
7.1 医師の経験と技術
ヒアルロン酸注入は、医師の技術によって仕上がりが大きく左右されます。注入量や注入位置の微妙な調整が、自然で美しいEラインを作り出す鍵となります。経験豊富な医師は、顔の骨格や筋肉の構造を理解し、患者様一人ひとりの状態に合わせた最適な施術を提供できます。
日本美容外科学会(JSAPS)や日本形成外科学会などの専門医資格の有無も、医師の技術力を判断する上で重要な指標となります。これらの資格は、一定水準以上の知識と経験を持つ医師に与えられるものです。また、クリニックのウェブサイトなどで、医師の経歴や専門分野を確認することも大切です。
さらに、ヒアルロン酸注入に関する論文発表や学会活動の実績も、医師の専門性の高さを示す指標となります。積極的に新しい技術や知識を習得している医師であれば、より高度な施術を受けることができるでしょう。
7.2 カウンセリングの丁寧さ
カウンセリングでは、Eラインに関する希望や不安を医師に相談し、施術内容について詳しく説明を受けることができます。丁寧なカウンセリングを行うクリニックは、患者様の希望をしっかりと理解し、最適な施術プランを提案してくれます。
施術前にしっかりと時間をとってカウンセリングを行い、疑問や不安に真摯に答えてくれる医師を選ぶことが大切です。また、施術後のダウンタイムやリスクについても詳しく説明してくれるクリニックであれば、安心して施術を受けることができます。
カウンセリング時に、シミュレーションや写真画像を用いて施術後のイメージを具体的に示してくれるクリニックもあります。こうした視覚的な情報提供は、患者様の理解を深め、満足度の向上に繋がります。
7.3 症例写真の確認
クリニックのウェブサイトやパンフレットに掲載されている症例写真は、医師の技術力や仕上がりのイメージを把握する上で貴重な情報源となります。様々な症例写真を確認し、自分の理想に近い仕上がりを実現している医師を選ぶようにしましょう。
症例写真を見る際には、施術前後の変化だけでなく、施術部位や使用したヒアルロン酸の種類、注入量なども確認することが重要です。
7.4 クリニックの雰囲気とアクセス
クリニックの雰囲気やアクセスも、クリニック選びの重要なポイントです。清潔感のある院内で、リラックスして施術を受けられるクリニックを選ぶと良いでしょう。また、自宅や職場からのアクセスが良いクリニックであれば、通院の負担を軽減することができます。
プライバシーに配慮した個室のカウンセリングルームや施術室が完備されているかなども確認しておきましょう。また、ウェブサイトなどでクリニックの雰囲気を確認することもできます。院内の写真や動画、スタッフの対応なども参考に、自分に合ったクリニックを選びましょう。
項目 | 確認事項 |
---|---|
医師の経験と技術 | 専門医資格、経歴、論文発表、学会活動 |
カウンセリングの丁寧さ | 時間、説明内容、疑問への対応、シミュレーション |
症例写真の確認 | 施術前後の変化、施術部位、使用ヒアルロン酸、注入量 |
クリニックの雰囲気とアクセス | 清潔感、プライバシー、通いやすさ |
これらのポイントを踏まえ、複数のクリニックを比較検討し、自分に合ったクリニックを選びましょう。無料カウンセリングを実施しているクリニックも多いので、積極的に活用し、医師に直接相談してみることをおすすめします。
8. 顎ヒアルロン酸注入のリスクと副作用
顎ヒアルロン酸注入は比較的安全な施術ですが、他の医療行為と同様にリスクと副作用が存在します。注入前に医師から十分な説明を受け、理解しておくことが重要です。主なリスクと副作用は以下の通りです。
8.1 内出血や腫れ
ヒアルロン酸注入時に針が血管を傷つけることで内出血が起こることがあります。内出血は数日から2週間程度で自然に消失しますが、稀に長引く場合もあります。また、注入部位の腫れも比較的よく見られる副作用です。腫れは通常数日で引きますが、個人差があります。
8.2 アレルギー反応
ヒアルロン酸は生体適合性の高い物質ですが、ごく稀にアレルギー反応を起こす可能性があります。アレルギー反応は発疹、かゆみ、呼吸困難などの症状が現れることがあります。重篤なアレルギー反応であるアナフィラキシーショックが起こる可能性は極めて低いですが、万が一の場合は適切な処置が必要です。
8.3 しこりや凹凸
ヒアルロン酸注入後にしこりや凹凸が生じることがあります。これは注入されたヒアルロン酸が均一に分散されなかった場合や、注入量が多すぎた場合に起こりやすくなります。経験豊富な医師による適切な注入でこのようなリスクを最小限に抑えることができます。また、ヒアルロニダーゼという薬剤を注入することでヒアルロン酸を溶解し、修正することも可能です。
8.4 感染
注入部位の皮膚に傷がある場合や、施術後の衛生管理が不十分な場合、感染症のリスクがあります。施術後は医師の指示に従って清潔を保つことが重要です。感染症の症状としては、発赤、腫れ、痛み、熱感などがあります。
8.5 血管閉塞
極めて稀なケースですが、ヒアルロン酸が血管内に注入され、血管を閉塞させてしまうことがあります。血管閉塞は皮膚の壊死や失明などの重篤な合併症を引き起こす可能性があります。経験豊富な医師であれば、血管を避けて注入する技術を持っているため、このリスクは最小限に抑えられます。
8.6 神経障害
注入針が神経を傷つけることで、一時的な神経障害が起こることがあります。痺れや麻痺などの症状が現れる場合がありますが、通常は数日以内に回復します。ただし、稀に永続的な神経障害が残る可能性もあります。
8.7 その他
その他にも、注入部位の痛み、違和感、硬さ、左右差などの副作用が起こることがあります。これらの副作用は一時的なものが多く、時間の経過とともに改善することがほとんどです。しかし、症状が長引く場合や気になる場合は、速やかにクリニックに相談しましょう。
副作用 | 症状 | 期間 |
---|---|---|
内出血 | 皮膚の変色 | 数日~2週間 |
腫れ | 注入部位の腫脹 | 数日 |
アレルギー反応 | 発疹、かゆみ、呼吸困難 | 様々 |
しこり、凹凸 | 触れるとわかるしこりや凹凸 | 持続する場合も |
感染 | 発赤、腫れ、痛み、熱感 | 様々 |
9. Eライン以外の輪郭形成施術
顎ヒアルロン酸注入以外にも、Eラインを整え、輪郭美人を目指すための施術はいくつか存在します。それぞれの施術の特徴を理解し、自分に合った方法を選びましょう。
9.1 プロテーゼ挿入
プロテーゼ挿入は、シリコンやゴアテックスなどの素材でできた人工 implant を顎に挿入する施術です。ヒアルロン酸注入よりも持続期間が長く、半永久的に効果が期待できます。顎の形や大きさを大きく変えることができるため、劇的な変化を求める方に適しています。ただし、外科手術が必要となるため、ダウンタイムやリスクも考慮する必要があります。
プロテーゼには様々な形状のものがあり、患者様の顎の状態や希望に合わせて最適なものを選択します。安全性が高い素材が用いられていますが、術後の感染症や異物反応などのリスクもゼロではありません。医師とのカウンセリングでしっかりと相談することが重要です。
9.1.1 顎プロテーゼの種類
材質 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
シリコン | 加工しやすく、様々な形状に対応可能 | 費用が比較的安価 | 骨吸収のリスク |
ゴアテックス | 骨と結合しやすく、安定性が高い | 長期的安定性 | 除去が難しい |
メドポア | 多孔質で骨との結合が良い | 感染リスクが低い | 高価 |
9.2 骨切り術
骨切り術は、顎の骨を切除・移動・固定することで、顎の形や大きさを根本的に変える施術です。後戻りの心配がなく、永久的な効果が得られます。顎の変形が大きい場合や、他の方法では改善が難しい場合に適しています。外科手術となるため、ダウンタイムが長く、費用も高額になります。また、術後の腫れや痛み、神経麻痺などのリスクも存在するため、医師との綿密な相談が必要です。症例写真や口コミなどを参考に、信頼できる医師を選ぶことが重要です。
9.2.1 骨切り術の種類
- 下顎枝矢状分割術(SSRO)
- オトガイ形成術
- セットバック
9.3 脂肪注入
脂肪注入は、自身の腹部や太ももなどから採取した脂肪を精製し、顎に注入する施術です。自然な仕上がりで、ヒアルロン酸注入よりも持続期間が長いというメリットがあります。また、自分の脂肪を使うため、アレルギー反応のリスクが低いことも特徴です。ただし、脂肪の定着率には個人差があり、複数回の施術が必要となる場合もあります。また、注入する脂肪の量が多すぎると、不自然な仕上がりになる可能性もあるため、医師の技術と経験が重要です。
これらの施術はそれぞれメリット・デメリットがあります。費用やダウンタイム、リスクなどを考慮し、医師とよく相談して最適な方法を選びましょう。
10. まとめ
この記事では、Eラインと顎ヒアルロン酸注入による輪郭形成について解説しました。Eラインとは、鼻の先端と顎の先端を結んだラインのことで、美しい横顔の基準とされています。顎ヒアルロン酸注入は、手軽にEラインを整え、輪郭美人を目指せる施術です。ダウンタイムも少なく、自然な仕上がりになることがメリットです。
ヒアルロン酸の種類は様々で、ジュビダームビスタ®ボラックスやレスチレン®など、それぞれ特徴があります。施術の流れは、カウンセリング、施術前の準備と麻酔、ヒアルロン酸注入、施術後のケアとなります。料金相場はクリニックによって異なりますが、追加料金が発生するケースもあるので事前に確認が必要です。症例写真を確認することで、具体的なイメージを持つことができます。
施術後には、マッサージや日常生活での注意点を守り、効果を維持しましょう。ヒアルロン酸の効果は持続期間があるので、定期的な注入が必要です。クリニック選びでは、医師の経験と技術、カウンセリングの丁寧さ、症例写真の確認、クリニックの雰囲気とアクセスなどを考慮しましょう。リスクと副作用についても理解した上で、施術を受けることが大切です。Eライン以外の輪郭形成施術として、プロテーゼ挿入、骨切り術、脂肪注入などもあるので、自分に合った方法を選択しましょう。